2018年 バルバドス短期支援の概要報告について

Barbados



バルバドスへの短期支援


バルバドス短期支援報告 若 松  淳

 日本時間2月17日から24日まで、中南米バルバドス国へ技術支援に行ってまいりました。

 本支援活動は先に実施したドミニカ、ペルー両国と同じく、ODA事業の一環で、コーディネートを担当された、双葉インターナショナル株式会社様よりJPRに依頼があったものです。

 現地での滞在期間は4日間で、うちトレーニングは2日間という短期間でした。
 バルバドス到着初日は同行した双葉インターナショナル伊藤氏の、留学時代の友人がバルバドス在住ということで、そちらのご自宅に招かれ、バルバドスならではの夕食と地元産のラム酒をいただきました。

  
 バルバドスはラム酒作りが盛んで、そのブランドも有名な国のようです。
 その際に、お国の様子を伺うことができましたが、バルバドスはイギリス統治下にあり、先進国と変わらず治安もよく、成熟した国だということがわかりました。
 自分の抱いていた、所謂、「発展途上国への支援」という印象では無いと、翌日からのトレーニングメニューを変更せざる負えませんでした。

 翌19日、在日本大使館にご挨拶させていただき、今後も中南米支援は継続の見込みというお話を聞きました。
 次に、今回は4台の車両を寄贈しているのですが、そのうち2台(日本で言うところの指令車と資機材搬送車)を配備予定の、バルバドス災害対策室へ車両の確認とご挨拶に伺いました。
 こちらでは、アナログですが島内全域で無線の統制がなされており、ますます先進国と変わらない印象を受けました。

 午前中に一通りの挨拶を終えて、午後からはいよいよ消防署に配備された2車両(救急車、救助車)のセットアップ作業に取り掛かりました。
 しかし、納品された状態で開封もしていない、救助工作車並みに寄贈された資機材を、一人でセットアップするのは大変な作業でした。
 結論から言うと、今回の派遣で一番大変だったのは救助資機材のセットアップでした。
 半面、救急車は車両のみで資機材が無いため、翌日の技術支援にならないと思い、脊柱固定器具一式を救急車に積み替えて終了しました。

 
                     (セットアップ前)

 20日は、まず救急隊のトレーニングでしたが、15名参加予定が3名+ドライバー1名で、先ほど書いたように資機材が無いので、外傷初療トレーニングでもと考えていたのですが、バルバドスの救急隊員は、資格取得の際にPHTLSを学ぶらしく、知識も技術も日本と変わらないどころか、上じゃないかと思うほどでした。
 よって自分の出番は無く、ほぼ車両の確認と雑談で初日は終了しました

 21日、地元消防隊に救助資機材のトレーニングを行いました。
 しかし、こちらも先進国と同じように消防学校で教育を受け、高い技術と知識を兼ね備えており、なにより意識が高いのに驚きました。
 例えるなら、映画「バックドラフト」の世界観でしょうか?消防士に誇りを持っており、機材は古いですが様々な破壊器具を使いこなし、油圧救助器具についても、使用方法を各隊員が精通しておりました。
 よって、自分は新しい資機材の紹介と、取り扱い方法の説明だけで十分でした。
 17時終了予定でしたが15時に終了し、ゆっくりと観光する時間ができました。

 

 今回のバルバドスは、消防救急体制、救助技術と、どれをみても先進国の水準にあり、技術支援は必要のない国だったと思いますが、中南米カリブ海諸国という大きな枠組みの中で実施され、今後も物資の支援をはじめ様々な分野で、日本は影響力を発揮していくのだろうと思います。
 そうしたODA事業の一環に参加でき、世界の片鱗を垣間見たことは、自分の人生の中で、非常に有意義な時間を過ごし、経験をさせていただきました。

 
 バルバドスという、当初は名前も知らない国でしたが、訪れてみると超がつくほどの高級感あふれるリゾート地で、よく言う「死ぬまでに一度は訪れたい」という楽園でした。
 ドミニカ、ペルーに派遣されたお二人には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、また、機会があれば家族で行ってみたい、本当に素晴らしい国でした。
JPR:日本国際救急救助技術支援会

 若 松  淳(まこと)



 

 




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