「第2回カンボジア救急強化指導」および「50m級梯子車、化学車寄贈セレモニー」
6月21日JPR会員が、カンボジアに長期滞在し救急救助技術支援を実施しているJPR理事長、正井氏のもとへ向かいました。
参加人員は、総勢7名(医師1名・消防職員4名・技師1名・ロジスティック1名)です。
日本から寄贈された2台目の50m級梯子車と化学消防車は、6月26日カンボジアの国賓や上級大臣を迎え盛大に行われました。
東南アジアでは、初の50m級梯子車2台による訓練ですが、今までに寄贈された消防車や救急車、消防・救急資器材をフル活用し、カンボジア初の救急救助・消防防災訓練が実施されました。
※RRC711 = カンボジア初の災害対応(救急救助・消防防災)ユニット。
2013年6月26日 寄贈式典終了 |
8時45分にご到着された隈丸大使にこの式典に参加したJPRのメンバー(正井、小谷教授、有沢理事、若松さん、大東さん、菅原さん、石本さん)をご紹介し終えたところへ、Om Yentieg大臣がお見えになり、迎賓の間で10分ほど歓談されました。
9時、両主賓はカンボジア王国軍の音楽隊の演奏の中、屋外の式典会場に向かわれました。
会場のVIP席前には、今年度と昨年度JPRから寄贈した消防車、救急車計17台が並び、そのうちの2台の50m級ハシゴ車は、20m延ばした先端に日本の国旗とカンボジアの国旗が掲げられています。
また、VIP席正面にはJPRの旗も掲げ、両国国旗の真ん中でJPR旗があるという光景でした。
両主賓がご着席後、Brigade70のマオさんのスピーチ、引き続きJPR会長(正井)のスピーチ、最後にOm Yentieg大臣のスピーチがありました。
引き続き、消防車両の寄贈として、車の鍵を隈丸大使からOm Yentieg大臣へ、そしてBrigade70のマオさんへと手渡されました。
そのあと勲章授与があり、Om Yentieg大臣からJPR会長をはじめ小谷教授、日本から来たJPR会員4名も授与されました。また同時に13名のRRC711の隊員も授与されました。
このあと、いよいよRRC711の訓練披露です。
訓練想定は、マイクロバスとワゴン車の交通事故で重軽傷者15名が発生。遠隔地のため、ヘリコプターで救助隊員4名が向かいロープで降下、その後救助工作車、救急隊4隊が到着し、トリアージ(重傷者選別)と点滴などの応急処置を実施後、病院搬送。
最後は、化学車3台が9口の筒先とハシゴ車2台2口の計11口の筒先で一斉放水という訓練でした。
JPRが過去に指導した主な訓練項目を入れ、その成果を15分間の訓練にして披露しました。
訓練結果は、予想以上の出来映えで、JPR会長から訓練内容の説明を聞かれた隈丸大使からお褒めの言葉を頂きました。
以上が、寄贈式典の主な式次第でしたが、カンボジア王国政府や日本政府の代表である大使にJPRの成果を眼で見て頂けた事の意義は大きく、今後のJPRの活動に大きく影響する事と思います。
|
|