なぜ?Why?

 2015年、JPRを知って頂くため様々な内容をFacebookに投稿しました。
 その中から一部の記事を抜粋し、掲載しています。

  

JPRのフェイスブックから転載

「なぜ、軍隊?」

 JPRが指導・支援するRRC711部隊。
 RoyalCambodian Armed Forces:RCAF
 Brigade70 Rapid Rescue Company : RRC711と言う、カンボジア国王軍(首都のプノンペンを警備)です。

 では何故、軍隊を支援することになったのでしょう。



 2008年、カンボジアを支援する他のNPO団体から、JPRに対し救急救助について調査の依頼がありました。
JPR理事長の正井潔氏が、6月と12月の2度に渡る調査を行い、現在カンボジアが救急の現状において抱えている深刻な現状や様々な問題点などが解りました。

 12月の先行調査で、NPO団体の救急車や民間救急の調査をしている際、突然プノンペン市内に駐屯するBrigade70師団長のカンボジア軍中将から会談の要請があり、訪問することとなったのです。
 会談の中で中将は「今のカンボジアで救急システムの構築は急務であり、今すぐ市民、国民の生命を救うために行動できるのは、軍隊の衛生兵であり、救急隊の育成は急を要する。一人でも多くの市民、国民の命を救うためにご協力願いた」と技術支援を要請されたのでした。
 正井氏は「私はJPRの代表として、JPRの基本理念は、一人でも多くの命を救うことであり、その理念が中将のお考えと合致していれば、出来るだけのご協力はさせて頂きます」と回答し帰国したのですが、やはり軍隊ということで熟考に熟考を重ね、悩んだ末に「支援する」という結論を出したのでした。

 当時のカンボジアでは、交通事故などで民間の救急隊に搬送された場合、高額な搬送費用や賄賂、病院代などを請求されていました。
 また、火災でも警察消防などが、水代と称した賄賂や高額な消火費用を請求していたそうです。
 残念ながら、これは現在のカンボジアでも継続されているようです。
 先進国のように「無償の奉仕」で活動する団体。
 日本のような消防組織の無いカンボジアでは、給料のみで活動する団体は警察や軍隊となりますが、警察消防は賄賂が横行しているため、「市民、国民の生命・身体・財産を守る組織」を結成する必要がありました。

 それが、Brigade70 Rapid Rescue Company: RRC711部隊(災害派遣ユニット)なのです。
 賄賂や費用を求めない、真のプロ集団の結成。命の貴さを知り、使命感とプロ意識を持った消防のプロ組織を立ち上げることでした。JPRでは、先の技術支援(ザンビアやインドネシアなど)と同じように、消防車や消防資器材なども同時に寄贈していましたが、それを有効に使用できる技術と知識、そして安全に使用出来、使いこなせるということも非常に重要なこと。
 物だけでは無い「人的支援」が最も重要と考えていました。

 この時期は、インドネシアへの技術支援と同時進行でしたが、カンボジアへも2009年、2010年と約一週間程度の短期的な技術支援を続けていましたが、2011年正井氏が神戸市消防局を退職すると同時に「カンボジア長期滞在」を決意し、Brigade70 RRC711部隊をカンボジア初の救急救助、消防防災のプロ集団にしようと決心したのでした。

 正井氏は、常々「お金では買えないものがある」「自分の知識や技術を売り物にしたくない」という事で、すべて自己負担でカンボジア長期支援に望みました。
 そして、銃を筒先(消防の水が出てくる部分)に持ち替え、人々の生命と身体、財産を守るプロ集団を育成しようと、日々努力したのです。
 当初結成された隊員たちは、あまりの厳しさに殆ど残っていないそうです。
 文化や考え方の違い、様々な団体からの干渉や妨害といった困難から、非常に苦労が多く、何度も「辞めて帰ろうか・・・」と思ったそうです。
 しかし、1年・2年と経過し、正井氏の指導や考え方に同調した隊員が定着するようになり、現在のRRC711部隊が完成したのです。

 次のステップは、この隊員たちが指導者となり、新たな隊員が増えて、いずれカンボジア全土に、賄賂や費用を請求しない本当のプロ、消防のプロが増えていくことなのです。
 「軍隊に指導している」ということで、多少アレルギーをお持ちの方や疑問を持たれると思いますが、現在のカンボジアで無償の奉仕で救急救助・消防防災を担っているのはRRC711部隊のみなのです。
 先進国で言う「消防組織」が「Brigade70 RRC711」なのです。

 今では活躍する姿が、TVやインターネット・新聞など多く掲載され、プノンペン市民にも知れ渡っています。
 そして、なにより尊敬されているのです。

 JPRが基本理念として掲げる「ひとりでも多くの命を救う」という言葉。
 Brigade70 RRC711部隊に、確実に受け継がれています。

 <JPRカンボジア支援の歴史。文責:広報 日浦>





 普通のサラリーマンが、ナゼ?
 どうしてカンボジアに消防学校を作ることになったの?
 どうして、国際貢献をしようと思ったの?
 なんで?どうして??

 と、疑問に思ったり、不思議に思ったりされる方は、沢山おられることと思います。
 特別な信仰があるとか、何かの国際貢献団体に所属していたワケでもありません。

 「すべては、一枚の名刺から…」

 もう10年以上も前のことですが、JPR理事長の正井潔氏が当時勤めていた消防署(救急管理職)で、若い職員から相談を受けたことから、すべてが始まったようです…。
(JPR公式ホームページの設立経緯を参照して下さい)

 私自身もそうですが、多くの人達は安定した日常、安定した暮らしのため、日々一生懸命頑張っています。
 でも、心の中には非日常を求めたり、冒険してみたい気持ちが存在するのですが・・・、中々勇気がなく実践することも難しい現実があります。
 何かのキッカケがあったとしても、勇気と自信、行動力や忍耐力、そして情熱と言った幾つもの要素が必要なのかも知れません。
 反面、勇気と行動力があれば、何かを始めることは誰にでも可能なこと、と言えます。

 JPRが発足して10年。

 途上国に支援するということで、思いもしない出来事や幾多の困難、そして数多くの試練に直面し、何度もリタイヤしかけながら続けてきた支援。
 支援が成功した時の喜びや感動、そして人と人の信頼関係、友情を築いてきた喜びは、「かけがえのないもの」で支援に参加した者達の感想文や支援紀などに表れています。

 JPRが歩んできた道のり…是非、このホームページ内の過去の記事やJPR-Facebook、JPRブログなどをご覧下さい。

 10年という歳月で、非常に多くの記事がありますが、写真を中心に作成していますので、観て頂くだけでも「何をしているのか」「どんな団体なのか」が御理解頂けるものと思っています。
 どうぞよろしくお願い致します。(文責:JPR広報 HIURA)






 日本では、消防隊員が火災を消すのは当たり前のことです。
 火災も救助も救急も・・・119番通報すれば、すぐに来てくれます。
 もちろん!金銭の要求などは全くしません!!国民を、市民を守るため、「全体の奉仕者」として存在しているので、当たり前のことです。

 しかし、世界中では「当たり前…」ではない国が存在していることも確かです。
 カンボジアでも民間救急車は有料、火災になって火事を消すときも金銭を要求されるそうです。
 RRC711部隊は、全て無償で活動しています。
 また、現在無償で活動できるのは、軍隊から選抜された人命救助チームのRRC711部隊のみです。
 ではなぜ「軍隊」なのか?と思われる方も多いと思います。
 そして「軍隊」という言葉にアレルギーを持っている方も居られることでしょう。
 現在のカンボジアでは、日本のように「無償で活動」できるのは軍隊のみが可能なのです。
 JPRは、人命救助・防災、消防活動、救急活動を指導しています。
 救急救助・消防の指導者を育成し、日本の消防のようなシステム作りを目指し、カンボジアの市民、国民の生命・身体・財産を守る専門部隊と専門機関・システムの構築を目指しているのです。
(※日本では、消防機関や海保・自衛隊などの救助隊であり、119番のようなシステムのことです)
 火災が発生した場合、消火活動といっても単に火を消すだけではなく、安全管理や指揮活動など組織的な活動が絶対的に必要となります。
 そのことを、カンボジアのRRC711の隊員達は、JPRが2009年から開始した技術支援の中で、繰返し訓練や研修を行い、また実災害を通して、自ら判断し、自分たちの力で実施出来るまでに成長しました。
 2016年1月、カンボジア初の消防学校が設立され、「自国民は自国民が救う人命救助のプロ」、カンボジア国民を救う消防のプロ達が育成されます。
 <JPR広報Hiura>






 ユニット(集団・組織etc)が必要なワケは?

 なぜ?救急車や救急隊だけではダメなの??
 カンボジアに救急車だけ贈っていればいいのでは??

 途上国では、災害や大きな交通事故が発生した場合、救急車や救急隊のみ!でも活動していますが、日本の場合、救急隊・救助隊・消防隊・指揮隊と様々な部隊が出動してくるのは、何故なのでしょう。

 ひとつの例として、大きな交通事故が発生したとします。
 事故車両に、負傷者が閉じ込められている場合、まず救助隊が専用資器材で救出救助活動を行います。
 それと同時に、負傷者が救出されるまでの間、救急隊が負傷者の観察(意識状態や怪我の程度の判断、トリアージや応急処置などを実施)を行い、救出後の詳細観察や応急処置と病院搬送に備えます。
 もし、事故車両から煙や炎が出てきたら大変です。
 消防隊は、事故車両の火災に即座に対応できるよう、ホース延長して筒先を構えます。
 そして、周りの車やバイクが侵入しないよう、野次馬の妨害が無いように「安全管理」を行います。
 指揮隊は、事故現場の全てを見回し、それぞれの部隊の活動状況や情報収集を行い、現場の指揮をとります。
 時には、足りない資器材の調達、部隊の増強(負傷者が増えたら救急車の追加出動など)収容病院の調査まで行う場合もあります。

 災害対応ユニットRRC711!

 ユニットが必要なのは、あらゆる災害に対し、持てる力(人材と車両や資器材)をフルに活用し、フルに発揮するための集団なのです。
 しかし、尊い人命を守るために絶対的に必要なものは…、人材集団(個人では限界があるため)。
 専門の知識と技術を有し、訓練を重ねたプロ集団。
 専門の車両や資器材有し、その使用方法に精通したプロ集団(ユニット)が必要なのです。
 <文責:JPR広報Hiura>




<写真:Mr.Soy narith(ソイ・ナリ氏)。文責:JPR広報 日浦 二一>



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