カンボジア Brigade70 指導者課程研修生来日

 2017年1月14日〜1月30日「カンボジア研修生受入事業






「カンボジア人研修生受入事業」RRC711の指導者上級コースを受講。

※写真をクリックすると拡大表示されます。
 今回は、RRC711の指導者の中でも、特に優秀な5名を選抜し「指導者上級コース」を神戸市消防学校を中心に学ぶために来日しました。
 シアヌークビルの「カンボジア・日本友好防災学校」において、さらに優れた教官になるため、日本で学んでいただきます。
<来日メンバー>
Brigade70 Rapid RescueCompany:RRC711

Mr.Soy narith
Im Chandaro
Lot chanrith
Nop brem
Chap putdavy
Chhoeurn chanra


 RRC711責任者のソイ・ナリ氏と研修生5名は、プノンペン空港を22時50分(日本時間)出発し、明朝6時25分関西国際空港に着きました。

 
<プノンペン空港での見送り>

● 2017年 1月14日 「カンボジア研修生受入事業」一日目
 本日早朝、カンボジアから関西国際空港に到着しました。
 正井理事長をはじめ、JPR会員達が空港に出迎え、一路神戸まで・・・。

 神戸に到着したその日から少しの休憩を挟んで、早速の事業日程が始まりました。

 日本製の30m級ハシゴ車の見学から開始し、1970年の大阪万国博覧会で展示されていた、カンボジア政府館パビリオンを表敬訪問。
 その後は、滞在先ホテルで一端休憩し、JPR主催の歓迎会へと向かいました。


 

 

 

 会場には、JPR会員をはじめ、RRC711を応援・支援して頂いている個人・団体のみなさんが集まり、遥々来日したカンボジア研修生の歓迎会が行われました。

 その歓迎会の最中、窓の外には雪が・・・

 神戸の街も、うっすらと雪化粧するほどに冷え込んだ夜でしたが・・・。
 カンボジア研修生の殆どが、初めて目にする雪に大興奮!
 寒さと雪化粧
 初めての体験に、笑顔いっぱいで、はしゃいでいる姿を見て「暑い国からの来日で、この寒さは大丈夫なのか?」と心配していましたが、少し安心しました。

 明日からは、連日のように「RRC711部隊の指導者」としての研修が目白押しです。
 このまま体調を崩すことなく、全ての研修事業が無事終了する事を祈るばかりです。
 頑張れ!RRC711研修生!!皆様も、応援を宜しくお願い致します。

 



● 2017年 1月15日 「カンボジア研修生受入事業」二日目
 本日は、ICLSの見学です。
 ICLSとは「Immediate Cardiac LifeSupport」の略で、医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。
 神戸で実施された、このICLSは医師や看護師の方々が受講しており、普段は決して公開することのない「非公開」のトレーニングコースです。
 本日は、関係者の方々の特別の計らいで、カンボジア研修生達が見学することを許可して頂きました。
 トレーニングコースの内容を熱心に見学する研修生達。
 JPR理事長の正井氏からは「指導内容も重要であるが、指導するインストラクターの皆さんの指導方法も学んでほしい」と説明がありました。

 ソイ・ナリ氏をはじめ研修生達は、主催者の先生に様々な質問をしたり、いろいろな手技を真近で見るなどして、とても精力的に動いていました。
 
 
 主催者の先生および関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
 ICLSを見学した成果は、彼ら・彼女らの真剣な眼差しと表情が物語っていました。
 また、移動の合間には、市内のビルにある「連結送水管」(ビル火災などで、消防隊が使用する消防設備)などを見学する写真を掲載しています。
 ここでもソイ・ナリ氏が、熱心に正井氏を質問攻めにし、将来のカンボジア消防のため、「何かを得て帰ろう」「何でも見て帰ろう」とする、ソイ・ナリ氏の前向きな姿勢が表れている写真と言えます。
 
 最後には、海側から神戸の街が見える「しおさい公園」へ・・・
 粉雪がチラホラとする、とても寒い場所でしたが、綺麗な景色と粉雪にハイテンションの研修生達。
 ONとOFF状態がハッキリしている「正井流」も、しっかりと受け継いでいます。
 



● 2017年 1月16日 「カンボジア研修生受入事業」三日目
(午前)
 本日は一日、神戸市消防局の消防学校で「指導要領」などを見学です。
 まずは、消防学校に専門科課程で入校中の学生達の点呼から見学開始。
 早朝で、白い雪が残る校庭に、学生達の訓練され統率の取れた動きと、周囲に響き渡る号令を聞いて、カンボジアの研修生達も同調し背筋が伸びている様でした。
 その後は、消防指揮(Command)の指導要領を見学です。
 この日は、後日から始まる「各部隊の指揮者を育成するための課程」が始まる前に、指導者や教官が事前に集まり、指導要領をミーティングする日でした。
 カンボジアRRC711部隊の指導者として来日している彼ら・彼女らには、大変参考になる事前ミーティングです。
 ソイ・ナリ氏が見守る中、精力的に動き、熱心にメモを取っていました。

 

 

 

(午後)
 午後からは、学生達が救急隊員の資格を取るための授業(想定訓練)を見学。指導者から様々な想定が与えられ、内科系の疾患や外傷シーンの手技で、学生達が各指導者から評価され、指導される様子を見学しました。
 「カンボジアで指導するには・・・」「どう考え、どの様に指導していくのか?を自分自身で考えるように」と、正井氏からのアドバイスを受けていました。
 帰国後には、RRC711部隊を率先して指導して行く立場の研修生達。
 ここでも熱心にメモを取り、通訳のコン・エンさんを介して、正井氏やJPR会員達に様々な質問をしていました。

 

 

参議院議員の和田政宗先生が表敬訪問。
 RRC711の研修生達が、救急標準課程の想定訓練を見学中、参議院議員の和田政宗先生が非常に多忙な中「東京からの日帰り」と言う強行日程で、正井氏やソイ・ナリ氏、そしてカンボジア研修生達を表敬訪問して下さいました。
 和田先生と正井氏、ソイ・ナリ氏は2011年の11月23日宮城県の仙台市で出会い、当時NHK仙台放送局アナウンサーであった和田先生に、東日本大震災のショッキングな映像をソイ・ナリ氏に対し、非常に丁寧な説明と共に見せて頂いた時からの縁(えにし)です。

※写真をクリックすると拡大表示されます。

 ※2011年の11月現在では、ソイ・ナリ氏も「Brogade70防災担当のソイ・ナリ中将」として来日し、日本の消防システムや医療システムなど幅広く視察するため来日された時でした。
 JPR公式ホームページ「Brogade70防災担当ソイ・ナリ中将来日(11月23日)」参照。
 http://www.jpr.gr.jp/gaigaisisatu5.html
 僅か数時間と言う表敬訪問でしたが、ともに昼食を食べ、ともに訓練を見学され、ともに話された時間・・・。
 和田先生とソイ・ナリ氏が交わす硬い握手と満面の笑顔・・・。
 「国境や立場を越えた友との再開シーン」として、とてもシンプルな光景に見えました。
 参議院議員 和田政宗先生の公式ホームページ。
 http://www.wadamasamune.com/

  

 



● 2017年 1月17日 「カンボジア研修生受入事業」四日目
 阪神淡路大震災から22年・・・。
 1995年1月17日午前5時46分に発生し、死者6,434名もの尊い命が失われ、行方不明者3名・負傷者43,792名という甚大な被害が出た大震災から丸22年の今日・・・。
 この日は犠牲者の冥福を祈るため、神戸の東遊園地に多くの人々が集まり、祈りを捧げました。
 人々の中には、カンボジア人であるソイ・ナリ氏と5名の研修生達の姿もありました。
 開始30分前から「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加するために早朝に起床し、まだ周囲が暗い東遊園地を訪れていました。
 そして・・・
 5時46分の時報の合図と共に両手を合わせて、深々と頭を下げ犠牲者に祈りを捧げていました。
 それは・・・

 事前に正井氏から、阪神淡路大震災の被害状況や、自らが消防士として活動した経験と記憶、当時の悲惨な状況や心情などを何度も、何度もソイ・ナリ氏や研修生達に話していたからです。
 カンボジアに長期滞在している時にも、去年も、一昨年も・・・自らの経験談を話していました。

 NPO法人の「JPR設立」が、震災から10年目の2005年1月17日です。
 JPRの基本理念である「ひとりでも多くの命を救う」「助かるはずの命を助ける」と言う、理念を掲げたのも「1995.1.17」の時に経験した、焦燥感や無力感・・・そして、表現できない、言葉には表せない感情を抱き続けているからに他なりません。
 同じ思いをしたくない、させたくない・・・。
 日本だけじゃなく、世界でも・・・。
 貧困にあえぐ国々でも・・・。
 誰にでも、守りたい人が、大切な人が、必ず居るのです。
 「ひとりでも多くの命を救いたい」・・・、から
 「ひとりでも多くの命を救う」と言う「行動」「実行」に変える事・・・、
 そして、それらは「全てが無償の奉仕」であることこそが、私たちの希望であり、願いとなっています。

 

 

 本日は、「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加後、次に予定されている「福祉施設訪問」までの時間が空いていたため、世界最長の吊り橋(全長3.911m)である「明石海峡大橋」を見学。
 荒々しい流れの速い明石海峡を、世界最高峰の技術水準で架けられた吊り橋。
 日本の技術力の高さに、引率していたJPR会員達には、通訳のコン・エンさんを介した質問が多く寄せられて来ました。
 そして、淡路サービスエリアでは大観覧車に乗車して、雄大な景色を堪能・・・この時ばかりは、「指導員研修」という来日目的を忘れ、ひと時の観光気分を味わっていました。

 

 

 

 午後からは、突然の消防署見学。
 神戸市内の福祉施設を訪問後、昼食時に見た近隣の消防署へ突然の訪問。
 消防署の方々は、突然の訪問にもにもかかわらず、カンボジアからの来日理由や研修生達の立場(指導者養成)、そして(見学)姿勢などから、特別に見学を許可して頂くと共に、とても親切に対応して頂きました。
 ここでは、日本の消防署に配置されている、最新の消防車両や特殊車両、様々な救助資器材などを見学。
 また、昨日研修した「消防指揮」の内容を実車で見学させて頂き、消防指揮について丁寧に説明して頂きました。
 カンボジア研修生達にとって、昨日の研修内容が、より理解し易く、大変参考になったのでは?と感じました。
 ありがとうございました。

 

 

 

 

 



● 2017年 1月18日 「カンボジア研修生受入事業」五日目
 本日は、神戸市消防局中央消防署で勤務交代や始業点検を見学。
 24時間勤務を終えた(消防)職員たちが、次の24時間勤務を実施する隊員たちと、勤務交代をする様子を見学。
 昨日の災害や救急件数、重要事項や各隊の申し送りを詳細に実施後、車両点検や資器材点検を丹念に行う。
 一年365日、毎日、毎日繰り返されている光景。
 カンボジア研修生達は、必死でメモを取り、通訳を通じて質問、研修も五日目ともなり、質問する事にも慣れてきた様子。
 見学後は、研修生同士で「将来のカンボジア消防」について、熱い議論を交わしていました。

 

 

 

 

 

 午後、消防学校で救急標準課程の想定訓練。
 救急隊員の資格を取得すため、学校に入校している学生達の訓練を見学。
 ※自分達が、カンボジアで若い隊員や新人隊員を指導して行くための研修で、まさに「百聞は一見にしかず」(Seeingisbelieving)。
 正井氏やJPR会員達が、日本式の消防を指導してきた上でも、実際に目にする事が重要です。
 彼ら・彼女らは、必ず何かを考え、掴み、参考にして、カンボジアへと持って帰るでしょう。

 



● 2017年 1月19日 「カンボジア研修生受入事業」六日目
 神戸市航空機動隊・兵庫県防災航空隊を見学。
 カンボジア研修生達も、2012年の4月に「エアーレスキュー訓練」として、ヘリからの降下訓練などを実施。
 それ以降、現在に至るまでにも梯子車やデラックスエバックハーネスなどを利用した救出訓練などを繰り返してきました。
 先進国である、日本の消防航空機動隊を目の当たりにした研修生達・・・。
 その全てが驚きとともに、将来のカンボジア消防を導く「指導者」の立場として、非常に参考になったようです。

※写真をクリックすると拡大表示されます。
 神戸市航空機動隊・兵庫県防災航空隊。

〇消防防災2号機 川崎式BK-117型C-2「ひょうご」

〇6号機川崎式BK-117型C-2「HYOGO・KOBE-1

 

 

 

 

 神戸市消防局水上消防署見学。
 消防艇「くすのき」や救急指揮隊BLUE-CAT(ブルーキャット)「平成18年10月1日発足、日本の消防組織で初めての大規模災害対応救急隊」を見学しました。
 BLUE-CATは、JPR理事長の正井氏が神戸消防の現役時代に発案し発足させた、全国初の「救急指揮部隊」です。
 BLUE-CATのCATはコマンド・アンビュランス・チームの略で、まさに今回、カンボジア研修生達が研修しているテーマの「指導」「指揮」などに合致します。

 

 

 

 

 



● 2017年 1月20日 「カンボジア研修生受入事業」七日目
 神戸市消防局の消防学校で、想定訓練を見学。
 多くの座学(救急の知識)と実技(想定訓練)を繰り返し実施する学生達。
 内科疾患や外傷系など、様々なバリエーションで想定訓練を行い、救急現場においての判断力と対応能力を高めて行きます。
 正井氏指導のもと、同じような指導方法を導入しているRRC711。
 カンボジアのRRC711部隊でも、救急座学や救急訓練はもとより救助・消防と、日々繰り返されている訓練ですが・・・。
 今回訪れているカンボジア研修生達は、上級の指導者としてカンボジアの消防士を目指す若者達を指導する「指導員」の育成もして行かなければなりません。 

 彼ら・彼女らの双肩には、「将来のカンボジア消防の発展」と言う重責と使命がある来日研修となっています。
 そのため、しっかりとメモを取り、帰国後の自分達の行動に備えています。
 午後は、消防学校の学生達とグランドをランニング。
 来日直後から、連日の研修や施設訪問などで少々疲れ気味・・・。
 神戸地方も吹雪のような悪天候となったため、予定時間を変更して少し早めに切り上げ、滞在先ホテルに帰りました。
 21日の予定が午前6時出発!と早朝開始のため、休憩と休息時間となりました。

 

 



● 2017年 1月21日 「カンボジア研修生受入事業」八日目
 本日研修8日目は、正井理事長と秋吉理事の運転する車2台で、三重大学救急救命センターへ。
 途中、雪の降りしきる高速道路を走りながら山の景色を見て・・・、いい景色だなぁ・・・と感想。
 三重医大では、各施設見学し、救命センター長とのディスカッション。
 日本の皆保険制度に大きな関心を持っていた研修生たち。
 また心肺停止から心拍再開した患者さんがおられ、救命には時間軸が重要だと再認識したようです。
 大学での研修後は、皆さんと一緒に鈴鹿サーキットを見学に行きました。
 カンボジアにはサーキット場はなく、研修生達は興味津々のようでした。

 

 

 

  

 



● 2017年 1月22日 「カンボジア研修生受入事業」九日目
 本日より3日間、神戸を離れ北海道での研修と寒冷地体験となります。
 朝8時過ぎに神戸空港から北海道へ移動しました。
 雪により新千歳空港へ着陸が出来ない場合もあるとの条件便となる中でしたが無事到着することが出来ました。
 新千歳空港到着後は、宿舎で自炊するための地元食材を購入し宿舎へ向かいました。
 宿舎に入り、その後は今回お世話になる方々との懇親会を行ないました。
 親睦を深め楽しい時間を過ごす事が出来ました。

 

 
 懇親会終了後に当会会員のW氏が所属する消防署管内にて火災が発生、雪が降る中でしたが研修生たちは現場を見学させて頂き、北海道の冬の厳しい消火活動に敬服していました。
※諸般の事情により現場の写真を掲載しないことをご理解ください。



● 2017年 1月23日 「カンボジア研修生受入事業」十日目
 北海道で向かえるはじめての朝。
 早速、町内を道路を除雪する様子をソイ・ナリ氏自ら興味深く見入っていました。
 また極寒の中とはいえ、雪国での生活を物珍しさも手伝ってか楽しそうに体験をしていました。
 本日は胆振東部消防組合消防署安平支署の見学を行い、兵庫県三木市の三木消防署とはまた違った気候環境下での装備や活動方法などについての説明を受けることが出来ました。
 見学終了後は、アンペイ山スキー場でスキーやソリのウインタースポーツの体験を行ないました。
 夕食は、北海道での最後の夜となるため有志の方々と一緒に頂きました

 

 

 

● 2017年 1月24日 「カンボジア研修生受入事業」十一日目
 2泊3日の北海道研修最終日です。
 午前中は、安平町役場に瀧孝安平町長を表敬訪問しました。
 安平町スポーツセンター(セイコドーム)に立ち寄った際には、安平町出身のオリンピック銅メダリストで参議院議員の橋本聖子さんと記念撮影を撮ったり、丁度行なわれていたスケートの授業を興味深く見学していました。
 北海道での最後の昼食は、サッポロビール北海道工場でジンギスカン鍋を前日から合流していたJPR会員と共に頂きました。
 昼食終了後、新千歳空港まで送っていただき神戸行きの便で無事神戸に戻りました。

 

 



● 2017年 1月25日 「カンボジア研修生受入事業」十二日目
 本日は、芦屋市役所と芦屋市消防本部への表敬訪問と当会を応援してくださっている芦屋セントマリア病院の施設見学に行ってきました。
 神戸から芦屋までの移動は電車で行ないました。
 カンボジアの鉄道事情は、内戦で壊滅的な状態となっていましたが徐々に復旧され運行が再開されつつある段階です。
 ですから、カンボジアの人たちにとっては物珍しい交通機関となのですが、運行が再開されつつあると言う事は、今後は鉄道事故に対する消防活動も視野に入れる必要があります。
 昨年、資器材の更新に当たり使用しなくなった救助資器材等を提供してくださった芦屋市役所と芦屋市消防本部を表敬訪問いたしました。

 

 

 
 芦屋市消防本部では本部の施設や救助隊の資機材等についての説明をして頂きました。
 通信指令室の見学に当たっては、今後のRRC711部隊や消防・救急機関の活動を統制し円滑に進めるためにも必要な施設であることを再認識したようです。

 

その後、芦屋セントマリア病院を訪問し病院施設についての説明をして頂きました。
 

 



● 2017年 1月26日 「カンボジア研修生受入事業」十三日目
 三木市消防本部を表敬訪問。
 ソイ・ナリ氏とカンボジア研修生(教官)5名が、三木市消防本部を訪れました。
 RRC711責任者のソイ・ナリ氏が「カンボジア・日本友好防災学校」を代表して、兵庫県三木市の藪本吉秀市長に感謝状の贈呈式を行いました。
 その後、同じ三木市にある「兵庫県広域防災センター・兵庫県消防学校」へ向かい、消防職員や団員、地域の防災リーダー達を教育する施設を見学しました。

 

 
 ここでは、広大な敷地内に様々な教育施設や訓練施設、体験施設などを完備したセンター内を、職員の方がソイ・ナリ氏や研修生達に丁寧に説明して頂き、大変有意義な時間となったようでした。
 ここで見た、日本の消防士達を育てる「教育環境」や「訓練施設」などは、将来のカンボジア、未来のカンボジア防災学校への新たなビジョンになったのかも知れません。

 


 ○国内活動(はしご車輸送)

 
 「カンボジア研修生受入事業」と同時進行で、1月26日に、兵庫県三木市より寄贈して頂いた30m級m級車を、カンボジアまで輸送するために海運会社まで移送しました。
 当日は、JPR総務の秋吉氏がリーダーとなり、久保田氏と日浦が、兵庫県広域防災センターでカンボジア研修生達と別れ、事前に梯子車待機位置で準備していたJPR会員の大東氏と合流。
 大東氏が「READYFOR」で御支援頂いた寄付金で購入した新品のロープや救助用ワイヤーなど消防資器材を共に積載し、重量物のスペアタイヤやオイルまみれのワイヤーに悪戦苦闘しながら梯子車に満載。
 当初の予定時間をオーバーしましたが、無事海運会社まで移送することが出来ました。
 この梯子車が、カンボジアRRC711消防部隊で、3台目の梯子車として、人命救助や火災現場で大活躍することを願っています。
 ※日本製の梯子車を3台所有しているのはRRC711のみです。

 ○救急シンポジュウムで、最新の救急資器材などを見学。
 JPR理事長の正井氏とJPR会員が引率し、ソイ・ナリ氏と研修生5名は、神戸で開催されている「第25回全国救急隊員シンポジュウム」へシンポジュウムが開催されているポートアイランドに向かいました。
 その際、最新機器や車両などを展示している場所を訪れたところ、日本船舶薬品の清水氏、段氏、佐藤氏と再会。
 清水氏と段氏、佐藤氏は、正井氏やJPR会員達とも親交があったことから、カンボジアのRRC711を訪れるようになり、毎回無償で救急車のストレッチャーや各種モニターなどを点検・整備、そして修理して頂いています。
(当ホームページでも、過去に幾度となく掲載しています)

 

 



● 2017年 1月27日 「カンボジア研修生受入事業」十四日目
式会社 モリタホールディングス
(MORITA HOLDINGS CORPORATION)三田工場を見学。
 消防車両など緊急車両の艤装・架装やメンテナンス事業で、我が国のトップシェアを誇るモリタホールディングス三田工場を見学させて頂きました。
 JPR理事長の正井氏とともに、RRC711責任者のソイ・ナリ氏と研修生(教官)5名は、兵庫県三田市にあるモリタホールディングス三田工場で、技術面や安全面、操作性など最高水準で製造される、最新のポンプ車や梯子車などを見学しました。
 来日前から、工場見学を非常に楽しみにしていたソイ・ナリ氏は、日頃からRRC711が保有す梯子車を、ラダー(ladder)とは呼ばず、「morita」と呼んでいるほどです。

 

 
 現在RRC711には、JPRを通じて日本から寄贈された梯子車が2台(いずれも50m級)ありますが、制作年から相当な年数が経過しているにもかかわらず、今なおカンボジアで大活躍しています。
 ソイ・ナリ氏は、RRC711部隊が、日本の高い技術力と信頼性を持った「morita」を2台も保有していることに対し、とても誇りに思っています。
 
 今回の工場見学に当たり、モリタ様には工場入り口にカンボジア国旗を掲揚して頂き、カンボジアの代表として訪問できたこと大変名誉な事であると感じていました。
 

 

 昼食後、今回の研修に当たりお世話になった神戸消防局様と(公)神戸国際協力交流センター神戸国際コミュニケーションセンター(KICC)様を訪れ、大変有意義な研修を今回実施出来た事を報告致しました。
 これですべての研修及び公式行事を無事に終了することが出来ました。


 このたびの研修に当たり、ご協力頂いた方々に深く感謝を申し上げますとともに、カンボジアでの消防組織の成長と技術の向上が進む事と当会による支援活動へのご理解ご協力をより一層深めて頂ければ幸いです。



● 2017年 1月28日 「カンボジア研修生受入事業」十五日目
 阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」へ 
 来日四日目の1月17日に「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加したソイ・ナリ氏とカンボジア研修生の5名。
 ソイ・ナリ氏は、これまでにも来日の度に、このセンターを訪問し大震災の惨状、そして悲惨な状況などを、心から理解していました。
 正井氏が、大震災の話をカンボジアで繰り返し行っていたことも理由のひとつです。
 しかし、地震リスクが非常に少ない国のカンボジア・・・、経験のない研修生5名にはピンと来ない話でもあったのです。
 

 
 この日は、全ての教官研修日程が終了し最後の「神戸観光」の予定でしたが、ソイ・ナリ氏の希望で「是非、研修生達をセンターに連れていきたい」と正井氏に伝えたのでした。
 1.17の日に、早朝から鎮魂の灯に点火した意味を、両手を合わせ祈った意味を、更に研修生達に伝えたかったのだと感じました。
 このセンター訪問には、RRC711に新品の防火服(RRC711のロゴ入り)を寄贈して頂いた「日本警察消防スポーツ連盟」の志澤氏が遠路はるばる横浜から来神され、神戸在住の友人の島尾氏とともにソイ・ナリ氏と面会。
 約一時間程度と、つかの間のひと時でしたが、カンボジア消防についての話などを熱心に交わされていました。
 


○NEXCOと須磨水族園へ
 午後からは、同行したJPR会員のサプライズで、NEXCO西日本のとある事務所を訪れ、特殊車両で、除雪車など見学しました。
 その後は、須磨水族館へカンボジアには水族館が無く、みなさん興味津々です。
 ソイ・ナリ氏は色々な魚達の写真やビデオを撮り、研修生達は、まるで童心に帰ったように喜んでいました。
 (途中、二人が迷子になってしまうと言うハプニングもあり、冷や汗ものでした・・・。)
 無事迷子さんも見つかって、みなさんでイルカショーを見学。
 みなさん、初の「水族館見学」だったようで、「素晴らしい」とか「とても楽しいひと時を過ごせた」と、通訳のコン・エンさんを介して感想を言ってくれました。
 

 

 

 

 

 



○「送別会」
 この日、カンボジア研修生受入事業が全て無事終了し、18時30分から神戸の夜景が一望できるスカイビュッフェで、研修生達の送別会が行われました。
 正井理事長をはじめ、多くのJPR会員や応援して頂いている個人、そして団体や会社の有志のみなさんが一堂に集まり、盛大に送別会を実施することができました。
 ソイ・ナリ氏の感謝の言葉には、「私は、今まで5回も日本に来ていますので、先進国である日本の消防や教育機関の素晴らしさには、いつも感嘆しています。日本の生活、そして文化も同じです。」
 「しかし、いつも感じることは、私達を支えてくれる人達の心です。たった一日や数時間に、私達に会うために、とても遠い場所から来てくれるのです。」
 「JPRのみなさん、そして支えて頂いている皆さんに感謝しています。本当に感謝しています。」と感想を言って、涙ぐんでいました。
 送別会の終盤には研修生達5名も、それぞれが、それぞれの感想を述べ、参加した皆さんから温かい拍手やエールが送られていました下記には、通訳のコン・エンさんを通じ質問した個人の感想の一部を掲載しています。
 〇ダロー
 「日本の消防学校で、指導方法が素晴らしかった。そしてコールセンター(119)の素晴らしさと重要性を学んだ。指導者として頑張ります・・・。」
 〇ロット「日本の消防士は動きが早く俊敏である。毎日の点検と整備、そして訓練をしっかりしている。帰国して、指導者として後輩を指導する・・・。」
 〇ブレイム「消防学校で、日本とカンボジアの違いに衝撃を受けた。日本の文化や人間性など、全てが素晴らしく感じた。指導者として頑張ります、本当にありがとう・・・。」
 〇ヴイー「先進国の交通事情やルールを守る国民性に感動した。学校での教官の指導方法が、本当に参考になった。カンボジアで指導者として頑張る・・・。」
 〇チャンラ「学校やコールセンター、車や資器材、何もかもが技術が高い。そして教官達の教え方が上手い。本当に素晴らしく感動した・・・。」

 

 

 
 ※みなさん、文章には全て表記できない程の感想を述べられていましたが、共通していたのは、「日本の教官達の指導方法が、非常に参考になった」「指導者となって、頑張っていく」と、目を輝かせながら言う姿に、「自分が感じた様々な感想を全て伝えたい!」と言う様な、とても前向きな姿勢に感じました。
 

 


● 2017年 1月29日 「カンボジア研修生受入事業」十六日目

帰国準備の日。
 本日は、帰国前日のため一日オフで、昼前から午後3時まで神戸の街をブラブラと・・・。
 三ノ宮の地下街や神戸生田神社などを少しだけ観光し、早めにホテルに帰りました。
 明日早朝に関西国際空港に向かい、カンボジアへと帰国の途につくためです。
 今回の研修レポートや荷物整理などを行い、明日の帰国に備えますが、研修生達はもちろん、三ノ宮ブラブラに付き添ったJPR会員達も、心なしか寂しい表情でした。
 いよいよ明日、長い様で短かった来日研修が終わりを告げます。
 この研修で得た様々な経験と知識を活かし、上級の指導者として若手隊員達の指導や育成、そして将来のカンボジア消防の発展に貢献し、活躍することを願っています。
 

 

 

 2017.1.29

 <ソイナリ氏のSNSに記載されていた文章より転載>
 17日間本当にあっという間に!
 わたくし、ソイナリット、JPRの皆様そして関係者のみなさまに、これまで私たちのことを応援してくださった皆様に感謝の気持ちがいっぱいです。
 研修の始まりから最後の日まで、私が新しい世界にいるような気持ちで、毎日わくわくしていました。
 しかし、残念ながら、明日帰国する日がやってきました。
 今夜一緒食事をしたのに、明日我々がそれぞれの自宅で別れて行きます。
 今夜、なぜか変な気持ちで眠れない夜。
 本当はもっと神戸に滞在したかったです。
 明日の6時に日本を離れますが、またいつか必ず皆様にお会いできることを祈っています。今後とも皆様のご活躍とご成功を心から祈っています。


● 2017年 1月30日 「カンボジア研修生受入事業」十七日目

カンボジア研修生帰国(関西国際空港にて)
 本日早朝、正井理事長はじめJPR会員の皆さんが、Mr.Soynarith(ソイ・ナリ氏)とカンボジア研修生5名とともに、滞在先のホテルを出発し関西国際空港へ。
 「少し早めに着いた」と安心していたのも束の間・・・搭乗手続き直前で、大変な「トラブルが発生」の緊急事態です。
 何故か「航空チケットがキャンセル」されていたそうです。
 みなさん、いっきに大慌て!!
 見送り参加のJPR総務秋吉さん、会員の荒木さんも「記念写真も撮影する暇が無かった・・・」と、集合写真すら撮影する暇が無い程の混乱・・・。 
 正井理事長や皆さんが駆けずり回り、旅行会社や航空会社とバトル?攻防戦を繰り広げ、何とか、追加の手数料を支払い、搭乗することが出来たそうです・・・。
 無事出国出来て、本当に良かったですね。
 「カンボジア研修生受入事業」は全ての予定が無事終了し、日本滞在の覚めやらぬ興奮と感動や惜別の時間を満喫する予定でしたが・・・。
 最後の最後に、大変な思いと経験をした正井氏とJPR会員のみなさん。
 そして、ソイ・ナリ氏とカンボジア研修生のみなさん。
 本当に、本当にお疲れ様でした。※集合写真は、研修中の写真です。
 
※集合写真は、研修中の写真です。


編集:JPR広報 日 浦 二 一